新築戸建ては近年、高騰傾向にあります。これは、総じて建物の耐震性能や省エネ性能などが高まっており、近年は建築費や建材、人件費なども高騰傾向にあるためです。そんな折、中古戸建ての魅力が改めて注目されています。戸建てを売却する方は、中古戸建ての魅力や好条件で売る方法を知っておきましょう。
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中古戸建ての魅力は、なんといっても価格にあります。価格には地域差があり、築年数にもよりますが、中古戸建ては新築の5〜7割ほどの金額で購入できます。また、中古戸建てには価格以外にも次のような魅力があります。
中古戸建ては新築と比べて安価なため、リフォーム・リノベーションにもお金をかけやすくなります。近年はリフォーム・リノベーション市場も拡大しており、自ら住まいを改修する方も増えています。
一昔前まで「戸建ては築20年で価値がゼロになる」といわれていましたが、現在の中古戸建ての平均成約築年数は20年を超えています。中古住宅に加えリフォーム・リノベーションが普及したことも、中古戸建ての魅力を一段と高めている要因です。
ご存じのとおり、日本は国土が広くありません。とくに、交通利便性の高い平地にはすでになんらかの建物が建っており、新築住宅を建てるにも、まず土地の取得に苦慮します。一方、中古戸建ては選択肢が多いため、多様化する暮らしにマッチする物件が見つかりやすいといえるでしょう。
新築住宅の多くは、建築前あるいは建築中に契約をすることになります。間取りや仕様、実際に使う建材などは確認できたとしても、採光や通風、開放感、窓から見える景色などは建ってからでなければ確認できません。
一方、中古住宅は現物を見たうえで購入を検討できます。建物の状態や隣地との距離、劣化状態を確認できるため、安心して購入できるでしょう。
築年数が古い戸建ては、やはり印象が良いということはありません。とはいえ、その分、価格面で魅力を感じてもらえれば売れないことはないでしょう。築古物件を少しでも好条件で売るには、以下のような施策が効果的です。
築古の戸建てを購入する方の多くは、リフォーム・リノベーションを前提としています。「改修後」をイメージさせてあげることで印象が良くなり、ぐっと売却に近づくはずです。弊社では、リフォームプランに加え、リフォームにかかる費用も見積もり、購入検討者に提案しています。
「インスペクション」とは、第三者の建築士による建物状況調査を指します。築古の戸建てを購入する方は「見えない部分に不具合があるのでは……」「購入してすぐ雨漏りするようになったらどうしよう……」といった不安を抱えています。インスペクションをしたとしてもこうした不具合が100%わかるわけではありませんが、建築のプロが客観的な立場で調査してくれることで、大きな安心につながります。
立地が良くない戸建ては、駅近物件より需要が低いことは否めません。しかし、近年はテレワークも一般的になってきたため、立地が良くない戸建ても売り方次第で好条件で売却することが可能です。
需要が高くない物件を売却するうえでは、次の2つがとくに重要になってきます。
立地が良くない戸建ての大きな魅力の一つは、価格。とはいえ、価格を下げすぎてしまうと売主の利益を損なってしまいます。立地を考慮したうえで、広さや間取り、設備、状態を正しく評価し、適正な価格で売り出すことが大切です。
また、立地が良くない戸建ては、広く情報を周知するというよりは、ターゲットを想定したメールや電話での個別の紹介やSNSを使った“刺さる”見せ方をするのが効果的です。
空き家も、住める状態であれば築古の戸建てとポイントは同様ですが、状態が悪く、解体せざるをえない状態なら売り方を工夫する必要があります。空き家を解体してから売るのも選択肢の一つですが、次のような方法で売ることもできます。
家屋を解体すると、固定資産税や都市計画税の減税効果がある「住宅用地の特例」の適用がなくなり、税額が大幅に上がってしまいます。したがって、解体は最終的な選択肢とし、そのままの状態で「古家付き土地」として売却することも可能です。
また、解体するとしても「解体更地渡し」という条件を付けて売却することで、引き渡しの直前に家屋を解体できるため、固定資産税などが増税する期間を最小限に留められます。
中古住宅の需要は高まっており、一昔前と比べて、築古の物件も売りやすくなりました。一見すると売りにくい戸建ても、適切な方法で販売すれば好条件で売れる可能性があります。
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