マイホームの購入は、人生の中の一大局面です。ご家族の今後の人生にも大きく影響することから、なんとしても「失敗」は避けたいのではないでしょうか。マイホーム購入の失敗とは、たとえば住宅ローンの返済が厳しくなってしまったり、住んだあとに「こんな家にすれば良かった」と後悔してしまったりすることです。今回は、こうした失敗を避けるためのコツを紹介します。
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住宅ローンの返済は、35年など長期におよぶものです。返済期間中には、収入や支出の変動がないほうがおかしいといえるでしょう。想定できることには限界がありますが、購入時点でわかる範囲の収入や支出の増減を加味して資金計画を立てることが大切です。将来的な収支を予測するには、教育にかける費用や老後に必要な費用などの概算も見積もる必要があります。
近年は不動産価格が高騰していることもあって、借入限度額を重視する方も見られますが、借り入れ可能額ぎりぎりまで融資を組んでしまうと、金利上昇や不測の事態に対応できません。予算を決める際は、借入限度額ではなく「返済可能額」を見極めることが大切です。
不動産を購入する前に現地を見る内見を「購入前の最終確認」と捉えている方も少なくありませんが、内見によって自分たちのニーズを顕在化させることもできます。たとえば、希望するエリアから少し離れていたとしても、間取りや広さが希望に近いものであれば、マイホーム選びの参考になるはずです。
売主の都合もあるため、手当たり次第見て回るのは現実的ではありませんが、気になる物件は積極的に内見してみましょう。内見時は、できる限り家族揃ってご覧になることをおすすめします。
内見時には、建物や内装などの状態を見るだけでなく、そこで暮らすイメージをしてみましょう。置きたい家具や家電、朝起きて夜寝るまでの動線などをイメージすると、より現実的な視点で物件を見定めることができます。
加えて、周辺環境や駅までの道のり、近隣の方々の様子などもしっかり見ておくことで、家の中での生活だけでなく、暮らし全体をイメージすることができるでしょう。
住まい探しの失敗を避けるには、資金計画を徹底し、複数の物件を内見したうえでイメージを膨らませることが大切です。ただ最も大切なポイントは、こうした工程を家族みんなで楽しむこと。将来のことや希望、夢などを話し合っていくうちに、資金計画やマイホームに求める条件が次第にクリアになっていくはずです。