不動産を購入するほとんどが「内覧」をすることから、内覧の成功が不動産を好条件で売るための条件といっても過言ではありません。自己居住用物件の売却では、売主にも対応をお願いすることになります。ここでは、内覧の心構えについて解説します。
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内覧時の印象を高めるために大切なのは、整理・整頓・清掃を徹底することです。毎日のお掃除に加え以下の点に留意し、内覧に備えて徹底的に綺麗にしていきましょう。
水回り部分は汚れていると「不潔」という印象を与えてしまいます。
水回りの汚れは、水垢・黒カビ・油汚れ・石鹸カス・排水溝の詰まりに大別されます。水垢にはスケール除去剤、カビには塩素系カビ取り剤、油汚れにはアルカリ性洗剤を使うと、汚れが分解され、綺麗になりやすいです。洗面台の石鹸カスは、重曹とクエン酸の併用で効果的。排水溝は専用の洗浄剤で油脂や髪の毛を溶かし、最後に熱いお湯を流します。
水回りを掃除する際は、換気とゴム手袋の装着を忘れないようにしましょう。とくに、塩素系とアルカリ性の洗剤はを混ぜると大変危険なためご注意ください。
外部スペースの清掃は、まず箒で落ち葉やホコリを丁寧に掃き出します。その後、水洗いで土や埃を流し、排水溝も詰まりがないか確認しましょう。目立つ汚れは柔らかいブラシやスポンジと中性洗剤で擦り落とし、手すりや窓枠も拭き上げることで、家全体の印象が大きくUPします。内覧前は、できれば洗濯物は干さないのがベターです。
生活臭は物件の印象を大きく左右します。換気扇やエアコンのフィルター清掃や排水溝の洗浄で臭いの原因を除去しておきましょう。その後、重曹やお茶の葉を置いて消臭するのがおすすめです。強すぎる芳香剤は逆効果なので注意が必要です。
購入検討者にとって、収納の容量も重視するポイントです。すべての内覧者が収納を開けるわけではありませんが、綺麗に片付けておくと安心でしょう。
内覧する方が訪問する1時間ほど前にはすべての部屋を換気し、30分ほど前には快適な温度に調整しておくようにしましょう。照明は、全て付けておくことをおすすめします。これもすべて、印象UPのため。可能な限り「ベスト」な状態を見せるのが、内覧対応のポイントです。
内覧者は急に訪れるわけではなく、事前にスケジュールや時間を調整したうえで、指定した日時に訪問してきます。もちろん、都合が悪ければ断ることもできます。しかし、内覧は不動産を売るうえで決して避けて通れない工程です。
住み替えの場合は新居を見に行ったり、銀行に相談したり、なにかと忙しくなりますが、内覧希望が入りやすい土日祝日は在宅するようにして、できる限り内覧希望を断らないようにしましょう。
内覧中は基本的に売主も在宅していますが、過度な干渉は不要です。基本的には自由に見てもらうことを心がければ問題なく、お茶やお菓子を出す必要もありません。
ただし、内覧者から質問があった場合は、わかる範囲で快く答えるようにしましょう。内覧時に多く見られる質問は、以下のとおりです。
1回の内覧で成約が決まるのは稀です。ご負担をかけますが、売却中はできる限り日常的に整理・整頓を心がけ、内覧前にはその都度、できる限り印象を高められるよう、できることを実施しましょう。
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