ペットと暮らせる物件は少なくありませんが、マンションの多くは、ペットの飼育について規約で定められています。また、築年数によっても、ペットの規定については傾向が分かれる部分です。ペットをマンションで飼育するうえでは、飼育の可否だけでなく、遮音性能や共用設備も見ておくようにしましょう。
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ペットの飼育が可能なマンションであっても、頭数や大きさについて規約で定められている場合があります。たとえば「小型犬1頭まで」「10㎏以内2頭まで」など、細かい規定があるマンションも見られます。飼育の可否だけでは、大切な家族であるペットと一緒に住めるかまで確認できません。
また「共用部を歩くときは抱っこする」「キャリーケースに入れる」といったルールが設けられているマンションもあります。こうしたルールもあらかじめ確認しておきましょう。
マンションは、戸建てと比べると騒音トラブルが起きやすい傾向にあります。ペットを飼育しているととくに、鳴き声や爪の音が隣戸に響きやすいものです。そのため、マンションの遮音性能も確認しておきたいポイントといえるでしょう。
築浅のマンションはバリアフリーになっていることが多いですが、1990年代以前のマンションは、水回りなどに一定の高さの段差が見られることがあります。小型犬はとくに、段差を上り下りする中で、腰や骨に負担がかかってしまう可能性があります。
また、段差だけでなく、玄関や窓からペットが出て行ってしまいやすい間取り・仕様になっていないか、ストレスを感じる狭さではないかなども併せて確認しておきましょう。
犬を飼う場合は、散歩が毎日の日課となるはずです。周辺環境が散歩に適しているか、前面道路が危なくないかなども見ておくと安心でしょう。
愛犬家、愛猫家の数は増加傾向にあるため、築浅であるほどペットと暮らせるマンションは多い傾向にあります。また、築浅物件はペット専用の足洗い場などの共用設備が備わっていることもあります。こうしたマンションは、ペットを飼っている世帯も多いかもしれません。
ペットを飼っている方、今後飼う予定がある方は、ペット飼育の可否だけでなく、ペットと暮らしやすい物件かどうか見定めることが大切です。管理規約などでルールは確認できますが、居室内の段差の有無や共用設備、マンション周辺の環境、住んでいる方の様子などは、内覧時によく確認するようにしましょう。