1. HOME
  2. 買いたい
  3. 物件の選び方
  4. マンションのメリット・デメリット

マンションのメリット・デメリット

住まい選びの初期段階で悩むのが「物件種別」なのではないでしょうか?「マイホームといえば一戸建て」というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、マンションにも多くのメリットがあります。ここでは、マンションのメリット・デメリットとともに、デメリットを解消するポイントを解説します。

マンションのメリット

1.総じて好立地

マンションは数十戸から数百戸が一つ屋根の下で暮らす集合住宅のため、一定の需要がある立地に建つのが一般的です。駅前・駅近物件も多く、便利で快適な暮らしがしやすいといえるでしょう。

2.維持・管理を任せられる

マンションの維持・管理を担うのは、管理組合や管理会社です。一戸建てのように自らメンテナンスの計画を立てたり、費用を積み立てたりする必要はありません。共用部の清掃をしてもらえる点も、マンションのメリットのひとつです。

3.バリアフリーの物件が多い

マンションの多くはエレベーターがあり、室内もフラットになっている物件が多い傾向にあります。一戸建てはどうしても玄関前の段差や階段があるためバリアフリーとはいえないため、マンションは高齢者向きでもあります。

4.セキュリティがしっかりしている

マンションは、オートロックや監視カメラが整備されている物件が多く、中には有人管理や警備会社と契約している物件もあります。高層階はとくに外部からの侵入が難しいため、セキュリティがしっかりしており、プライバシーも守りやすい住宅といえるでしょう。

5.気密性・断熱性が高い

鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造のマンションは気密性が高く、住戸が隣り合っているため断熱性も高い傾向にあります。一戸建てと比べると総じて冷暖房効率も良く、電気代も抑えやすくなります。

マンションのデメリット

1.管理費・修繕積立金がかかる

マンションは、管理組合や管理会社が維持・管理をしてくれるとはいえ、その費用は当然ながら住人が負担しなければなりません。マンションでは毎月、管理費や修繕積立金が徴収されます。必要があれば、管理費や修繕積立金が増額となる可能性もあります。

適正な管理費・修繕積立金か見極めるには?

管理費や修繕積立金が徴収されることは避けられません。また、物価高や人件費の高騰局面では、管理費や修繕積立金の一定の増額も致し方ないといえるでしょう。購入後に大幅に値上がりするようなことがないよう、修繕計画や修繕履歴などをよく確認しておくことが大切です。

2.騒音トラブルが起きやすい

壁や床、天井のすぐ向こうに隣戸があるマンションは、一戸建てと比べて騒音トラブルが起きやすい傾向にあります。小さいお子さんがいるご家庭やペットを飼っているご家庭、一般的な世帯とは生活リズムが異なる方はとくに、隣人ともめることのないよう配慮が必要です。もちろん、隣人の騒音に悩まされる可能性もあります。

トラブルをできる限り避けるには?

中古マンションを購入する際は、売主や管理会社から騒音トラブルの有無を聞いておきましょう。加えて、マンション自体の遮音性能も確認しておくことが大切です。入居後は、防音マットを敷いたり、生活音に気をつけたりすることでトラブルを避けやすくなります。

3.駐車場が借りられるとは限らない

駐車場のある一戸建ては多いですが、マンションは賃料を支払って借りなければなりません。戸数の分だけ駐車場があるとは限らないため、マンション内の駐車場を借りられない場合もあります。また、機械式駐車場の場合は、車の出し入れに手間や時間がかかり、一定以上の大きさの車両は駐車できない可能性があります。

駐車場を確保するには?

売主が駐車場を利用していたとしても、その権利が買主に引き継がれるとは限らないため、購入前には駐車場の空き状況を確認しておきましょう。空きがない場合は、周辺の月極駐車場などを探す必要があります。マンションの駐車場が空いていても、周辺の駐車場のほうが使い勝手が良い場合もあるため、どこの区画が空いているのかまで確認することをおすすめします。

4.管理規約・使用細則がある

複数の世帯が暮らすマンションには、管理規約や使用細則などでルールが定められています。ペット飼育の可否やベランダの使用方法、リフォームできる範囲などもマンションごとに異なるため、購入前には必ず確認するようにしましょう。

マンションのルールや管理状況を確認するには?

マンションの管理規約や使用細則に加え、管理費・修繕積立金の詳細や管理状況などは、不動産仲介会社が管理会社や売主側の仲介会社に確認してくれます。このようなルールは、入居した後の生活に大きく影響するものです。マンションの立地や金額だけでなく、こうした情報も必ず確認するようにしましょう。

5.土地が活用きない

一戸建ては建て替えたり土地の活用や売却をしたりすることも可能ですが、マンションは自由に建て替えや取り壊しができず、基本的に土地の持ち分だけを売ることもできません。将来、高経年化したマンションがどうなるかは、管理組合次第です。建て替えや取り壊しの決議が取れず、劣化していくマンションを手放すこともできない状態になる可能性もゼロではありません。

マンションの「将来」に不安を感じる場合はどうすればいい?

マンションの建て替えや取り壊しについては管理組合次第のため「絶対安心」ということはできませんが、資産性が維持されやすく、管理組合の活動が活発的なマンションは、高経年化しても売りやすく、建て替えなどの選択肢も取りやすいものと考えられます。マンションを購入するときは、将来の資産価値や手放しやすさなども考慮することが大切です。

6.ペットの種類・頭数に制限がある

マンションでは、管理規約でペットの飼育について細かく定められています。飼育可能な動物の種類や大きさ、頭数に制限があることが一般的です。特に大型犬の飼育は禁止されていることが多く、ペット可のマンションでも複数匹の飼育は認められないケースがあります。

ペットと暮すために確認すべきことは?

購入前に、管理規約や使用細則でペットに関する規定があるか必ず確認しましょう。「ペット可」だとしても、体重制限や頭数、騒音についての取り決めがある場合があります。

エレベーターやペットの足洗い場など共用施設の使用ルールやマンションの遮音性、ペットを巡る騒音トラブルの有無などについても把握しておくと安心です。

マンションは利便性の高い暮らしができる

マンションのメリットは、総じて好立地で、共用部の維持・管理も任せられることで利便性が高く、快適な暮らしができることです。とはいえ、維持・管理の責任がないということではありません。毎月、管理費や修繕積立金が徴収され、マンションの所有者は管理組合の一員となります。一戸建てにしてもマンションにしても、自分の住まいの価値や居住快適性は自分たちで維持していかなければなりません。マンションの将来が不安な場合は、積極的に管理組合に関わっていきましょう。